給湯器からお湯が出ない時の対処法

先日我が家で突然お湯が出なくなるという事件勃発。家を建ててから15年。ウチの給湯器もついにガタがきてしまいました。
あれこれ奮闘して何とかお湯は出るようになったのですが、やはりその後もお湯が出たり出なかったりを繰り返しているので年越し前にこれは大変だぞという事で、とても痛い出費ではありますが給湯器を交換する事にしました。
今では新しい給湯器が取り付けられ朝から晩までお湯使いたい放題の快適給湯ライフを過ごせているわけですが、蛇口をひねればお湯が出るって素敵なことですよねホントに。
というわけで今回は給湯器から突然お湯が出なくなった場合の対処法や給湯器交換に実際に要した費用など、僕が実体験から学んだことを書き留めておきたいと思います。
今まさにタイムリーでお湯が出ない状況に慌てふためいて右往左往してしまっている方は参考にしたりしてみなかったりしてください。
お湯が突然出なくなった場合にチェックするポイント〜室内編〜

突然お湯が出なくなるのには必ず原因があると思うのですが素人にはさっぱり分かりませんよね。ちんのぷんのかんのぷんです。
我が家の場合のように経年劣化かも知れませんし、内部部品の一部が故障しただけかも知れません。
ちなみにこれから僕がお話しする内容は給湯器からお湯が出ない、でもキッチンのコンロは使える、つまりガスは出ているという状態が前提でお話ししていきます。
もしコンロも使えないよ!という方は何らかの理由でガスが出ていませんので元栓の確認、あるいはガス代の支払いが滞ったりしていないか確認してください。
やはり給湯器を交換するとなるとそれなりの費用がかかります。痛いです。家計に大打撃です。出来ればどうにか復活してほしいと願うのが人の常。まずは以下の方法を試して再びお湯が出るようになるかを確認してみてください。
給湯器のリモコンをチェック!

まずは室内にある給湯器リモコンをチェックです。エラー表示が出てる場合はお使いの給湯器の取扱説明書に従ってエラーコード別の対処法を試してみるのが良いでしょう。
ってか取扱説明書ってなぁに?というおとぼけ天然キャラ的な方はお使いの給湯器メーカーのホームページへ行って取扱説明書の閲覧、あるいはダウンロードが出来ないか探してみてください。エラー表示は出てないけどお湯が出ないという方は次に進むです。
蛇口を開けたり閉めたりを繰り返してみる
燃焼ランプが点かないということは、なんらかの理由で点火しにくくなっているだけかも知れませんので、とりあえずお湯側の蛇口を開けたり閉めたりを繰り返して燃焼ランプが点灯するかどうかを試してみましょう。
業者さんに聞いた話によると温度設定は高めが良いらしい!
僕が今回給湯器の交換をお願いした業者さんによると温度設定を高めに設定すると点火しやすいとのこと。設定温度は43℃以上が良いらしいので、温度を高めに設定してから蛇口の開け閉めにトライしてみてください。
実際に僕はこの方法で新しい給湯器に交換してもらうまでの数日間を乗り切りました。それでもやっぱり出ないという方は次へ進むです。
お湯が突然出なくなった場合にチェックするポイント〜室外編〜

室内で解決しなかった場合は給湯器本体の異常かも知れませんので家の外に出て給湯器本体をチェックしてみましょう。
ちなみに給湯器はガス機器なので取扱いには十分に注意してください。これからお話しする内容の中でとくに難しい作業が出てくるわけではありませんがあくまでも自己責任でお願いします。
もし自分でなんやかんやするのが不安だという方は安心安全に近所のガス機器取扱い業者さんにお願いして点検してもらいましょう。
コンセントを抜いてさす

まずは給湯器本体のコンセントを抜いて、5分ほど経ったらもう一度さしてみてください。最近家の近くで雷が落ちたなんていう方はもしかしたらこちらの方法で直るかも知れません。
電子機器によくある本体内部に帯電していた電気を放電させる事で元に戻るというやつです。
この時の注意点としては、コンセントを抜くことでリモコンがリセットされてしまいますので時計や設定温度を再度設定し直す必要があります。それでもやっぱりお湯が出ないという方は次に進むです。
水抜き栓のフィルターを掃除する

こちらの方法はお使いの給湯器の取説にも載っているかと思いますが、給湯器本体右下のあたりに冬の凍結防止のための水抜き栓が設けられています。上の写真は我が家のNEW給湯器の水抜き栓です。
こちらが汚れていたりゴミが詰まったりしているとお湯が出なくなる場合があるらしいです。
お使いの給湯器の取説がある方はそちらを参考に、そんなもんとっくの昔に捨てちまったぜ!という少しやんちゃな方は次の手順に従って掃除してみてください。
- 室内のリモコンで給湯器の電源をOFFにする
- 家の外に出て給湯器本体のガスの元栓と給水の元栓を閉じる
- 家の中にもどりキッチン、洗面所、お風呂など、すべてのお湯側の蛇口を開ける
※水側じゃ無くてお湯側ですよ! - もう一度外へ出て給湯器本体の水抜き栓を左に回して外す
※水抜き栓を外すと水が出るので、下が濡れると困る場合はバケツなどで受けるようにしてください
※水抜き栓は固く閉められている場合が多いので、固くて回せないという場合はプライヤーなどで回すと外せます。栓に溝があるタイプだとコインやマイナスドライバーで外すこともできます。くれぐれも力を込めすぎて破壊してしまわないように気をつけてください笑 - フィルター部分を歯ブラシなどで水洗いする
- 水抜き栓を元通りに取り付ける
- 家の中に戻りすべてのお湯側の蛇口を閉める
- 再び家の外へ出て給湯器本体のガス元栓と給水元栓を開ける
※この時水抜き栓から水漏れしていないかを確認しておいてください
水抜き栓のフィルターが掃除出来たら家の中に戻り再びお湯が出るかを確認してみてください。それでもまだダメなら次へ進むです。
給湯器本体内部を点検する

ここまできたらもう本体の中をチェックするしかないんですが、内部を見たからと言って素人に出来ることはぶっちゃけ少ないです。
正直ここから先は業者さんにお願いするのがベストですが、何とか自力で復活させたい!どうにか運命に抗いたい!という僕のような人もいるかと思います。だから本体内部でチェックするポイントを教えます。

しかしここでひとつ謝らなければならないことがあります。それは僕がこの部品を取り外したり掃除したりしてなんとか運命に抗おうとしていた時……この時の写真を作業に夢中になってしまい完全に撮り忘れてしまっていたことです。
せめてカバーを取り外すところだけでも写真に収められていればと悔やむばかりです。ここへきてそりゃないよ、DGZしろやこのインチキヤローと言われても仕方がありません。あ、DGZ=土下座です。
ブロガーとしてやってはならない痛恨のミス。戻れるものならば過去に戻り自分をぶん殴って……いや、まず写真撮れよって話しね。
しかし撮り忘れてしまったものは仕方がありません。ドラえもんがいれば話しは別ですが時間の流れに逆らうことは世の理に反するのでできません。
勘の良い読者様ならばもう気付いているかも知れませんが、実は今我が家に付いている新しい給湯器のカバーを外せば済む話しではあります。
しかし新品の給湯器のカバーを突然外して何やらゴソゴソしたりしようものなら妻にフルボッコにされそうなのでやめときます。とりあえず写真は無いですが説明だけさせて下さい。
○○と○○をチェック!


給湯器本体の内部を点検する場合はまず電源を切り給水とガスの元栓を閉めます。どっちがどっちの元栓か分からない場合は写真の赤丸で囲んだ部分あたりに「ガス」とか「水」とか書いていると思うのでチェックしてみてください。
それから本体向かって正面のカバーをドライバーでネジを外して取り外します。この時ネジを無くさないように気をつけてくださいね。僕は何度か落として見失いかけましたから。
カバーを外して内部が見えたらチェックする箇所は2点。点火プラグとイグナイターという部品、この2点です。
どうもお湯が出なくなる原因として多いのがこの二つの部品の故障らしいです。これらの部品が故障すると着火不良を起こしてお湯が出なくなるようです。
業者さんにお願いすると5千円~1万円程度の費用がかかりますが、実はこれらの部品はネットで安く購入することができ、しかも交換作業は非常に簡単なんです。
我が家の給湯器は使用年数もかなり経っているということで断腸の思いで本体の交換に踏み切りましたが、まだ使用して10年も経っていないという方はこれらの部品を交換すれば復活する可能性大です。
どうしても自力でお湯が出るようにしたい!一縷の望みに賭けたい!ぶっちゃけ少しでもお金はケチりたい!という僕のような方はお使いの給湯器の「型番」「点火プラグ」「イグナイター」「交換」という語句をお使いのブラウザーの検索窓に叩き込んでやってください。

そうすれば僕以外の親切なブロガーさんがとても丁寧に交換方法などを掲載されているのでそちらを是非参考にしていただければと……
……。
……ハイ、すいません。ここまできて何を言ってるんだチミはと言われても仕方がありません。しかし手元に写真が無いのでどれが点火プラグでどれがイグナイターですよ〜という説明が僕には出来ません。
ホントに写真を撮り忘れた奴が言う事ではないんですが、作業自体は本当に簡単なんです。僕も交換はしていないものの取り外して掃除してみたりしたので実体験済みです。部品さえ手に入ればドライバー1本で誰でも簡単に出来るレベルではあります。
しかし何度も言うようですがあくまでも自分でやるからには自己責任でお願いします。本当は業者さんにお願いするのが一番手堅いですから。
いやいやもうダメだダメだ、面倒くさいよ誰かなんとかして~という方は最悪給湯器本体の交換にはなりますが、ちゃんと業者さんに点検してもらうことをお勧めします。というわけで次は本体の交換ハウマッチ編です。
給湯器本体の交換ハウマッチ編

さて、あまり考えたくはないでしょうが給湯器本体の交換にかかる費用はおいくら万円ですかというお話しです。
もういきなり結論から申し上げます。僕が今回支払った給湯器本体の交換費用はズバリ18万円でした。古い給湯器の処分費用、新しい給湯器の本体価格、工事費用、それからこれはオプションですが排気口に取り付けるフード代もすべて込み込み込みのお値段です。込みが多いですねすいません。
もちろんお願いする業者さんによって値段に多少バラつきがあるとは思いますが僕的には比較的安く交換できたのではないかと思っています。
給湯器には種類がある
ちなみに給湯器には3種類のタイプがあって、お使いの給湯器がどのタイプであるかで費用も若干変わってきます。
順番にいくと給湯のみの機能がついた給湯専用タイプ、次に追い焚きやお湯はり機能がついているオートタイプ、そしてそれに自動お湯洗浄機能などがついているフルオートタイプの3種類です。
価格も一番安い給湯専用タイプから順番に高くなっていき、今回悲しくも18万円が飛んでいった我が家の給湯器は真ん中のオートタイプです。一般的にこのオートタイプを取り付けられてるご家庭が多いのではないでしょうか。
排気フードを取り付けた方が良い場合

給湯器には排気口というものがあるのですが、お湯の使用中はそこからけっこう熱い風が放出されているのをご存知でしょうか。
排気口は通常給湯器本体の正面側にあり、例えば給湯器本体のすぐ横がお隣さんの駐車スペースだった場合、お隣さんの愛車に熱風が常にあたってしまうので車のボディにダメージを与えてしまうかも知れません。最悪塗装が剥がれたなんて事にもなりかねません。ご近所トラブルは絶対避けたいですよね。
こういったケースの問題を解決するために給湯器の排気口には風向きを上に逃がすフードがオプションで取り付けられるようになっているのです。


上の写真を見てもらうと何か上の方に付いてますよね。このように排気口にフードを取り付けて熱風を上に逃がす事ができるのです。これでお隣さんとのご近所トラブルは回避です。
どの業者が一番お安くしてくれるのかしら?

交換費用は家計に大打撃を与えますが、お湯が使えないというのは非常に不便です。とくに冬場なんて修行僧でないかぎり水だけで乗り切るのは無理です。
でも少しでも費用は安く抑えたいと思いますよね。どこで頼めば一番安く出来るのか?そこですよねやっぱり。
ネットで検索すると色々な業者のHPが出てきます。一体何処が一番お安くしてくれるのかしらということで、今回僕が色々と調べた結果から申しますと、ズバリ地域のガス保安業務も担っている業者さんが一番安いし安心だという結論に至りました。
「地域のガス保安業務を担っている業者さん」というのは何ぞや?という事ですが、実は新規参入者を含むガス小売事業者には消費機器(ガス機器)の調査・危険発生防止の周知に関する義務が課されています。

現在は電気・ガスの自由化により消費者が電気やガス会社を自由に選べるようになりましたが、ひと昔前は地域ごとの既存事業者からしか買うことが出来ませんでした。“いつものところ”というやつです。
だからと言ってこの既存事業者が無くなった訳ではありません。新規参入会社がお得なプランを持ち掛けても「いやいや、もう変えたりするのは面倒だし今までのところが一番安心だから」という理由で今までと同じところで買い続けている方も多いのです。
そして先ほど言った「地域のガス保安業務を担っている業者さん」というのがこの既存事業者さんにあたるというわけです。

昔から現在に至るまで、お住まいの地域のガス事情を守ってこられたのはこの既存事業者さんなのです。ですから例えガス会社を変えたとしても、保安業務は既存事業者が行なっているケースが多いと思います。
我が家も電力会社とガス会社を同じところにまとめてお得になるプランに切り替えたのでガス会社は既存事業者さんではないのですが、ガス機器の点検や保安業務は今でも既存事業者さんがやってくれています。
しかしガス機器の点検は既存事業者さんにやってもらうのにガス機器の取付けはネットで見つけたところでやってもらう、というのは些かちょっと違和感というか申し訳ない気持ちになりますよね。
でもやっぱりネットで検索したところが安いのであればそっちの方が……という気持ちも捨て切れません。そこで僕はとりあえず両者に見積りしてもらおうと思ったわけです。
ネット事業者と既存事業者どちらが安い?

ネットで検索してページ上位に上がってくるネット業者(ネットから簡単お見積もり!即日対応!どこよりも安く施工します!的な業者)と既存事業者どちらの方が安いのか?ということで両者に見積りをとって検証してみました。
これはあくまでも僕の推測ですが価格について「調べる」というのはこのネット時代においてなにも消費者ばかりではなく業者サイドも当然やっていて、既存事業者側も消費者が選びそうなサイトの金額はひと通り把握しているのではないかと思います。
なのでネットで調査したうえで出来る限りネットの上位に上がる業者よりかは安く見積りを立てる、というようなことはもはや今の時代では当たり前となっているのではないでしょうか。
そして結果はネット業者の方が既存事業者よりも1万数千円程度高いという結果になりました。ネットの方が安いというイメージがありましたが意外にも逆でしたね。
ガス機器の交換費用も安く、かつ普段の点検や保安業務もやってくれているのならばもう決まりやん!というわけで以上の理由から僕は自分が住んでいる地域の既存事業者さんにお願いするのが一番安いし安心だと思ったわけです。
でもこれはあくまでも僕の場合というほんの一例にしか過ぎない話しですし、別にネット業者さんをディスってるわけでもありません。とりあえずは気になる業者さんで見積りをしてもらうのが良いと思います。
まとめ
さて、お湯が出なくなった時の対処法から給湯器の交換までを長々と書き連ねてまいりましたがいかがでしたでしょうか。
結論から言うと、手堅いのはやっぱり業者さんに点検してもらうのが一番!という感じです。でもどうしても一度は自力でなんとかしてみたい!という僕のような方は本記事を参考にしてみて抗ってみてください。
この記事が読まれた方の快適給湯ライフに少しでも役立てば幸いです。