勢いでインターホンのカメラが見えない問題を解決した話し

我が家もかれこれ築15年ぐらい経っているので至る所でガタがきてます。ガッタガタです。

まずタイトルにもあるインターホンのカメラがまったく見えない問題を筆頭に、雨樋は詰まって雨降りの日にはバチャバチャと派手な音を立ててるわ外壁のサイディングボードは隙間開いて中身チラ見えしてるわ屋根から謎の草生えてるわで、いっそのこと建て替えたいぐらいの状態です。

もちろん建て替えるなんて夢のまた夢ですよ僕みたいなパンピーには。住宅ローンの残債はまだまだ残ってる。金利が上がったりしないかと毎日ビクビクしてる。

だからこれらの問題をひとつひとつ頑張って解決していくしかないという訳です。目を覆いたくはなるけれども俺がやらずして誰がやる。

数ある諸問題の中でも早期解決が望まれるインターホンのカメラまったく見えてない問題。正確には子機がやられてる。外にあるピンポンと鳴るやつが子機です。家の中にあるモニターの付いている方は本体。こっちは全然大丈夫ピンピンしてる。

ピンポン鳴っても玄関前に立つ人がまったく見えないのです。前まではシルエットぐらいは視認できたけれど最近はそのシルエットすら消失。モニターには真っ白いモヤしか映ってない。

いちおう会話は出来るので何とかなるっちゃなる。でも見るからにセールスだなと分かったら居留守を使いたいところ。それなのに相手の姿が見えないから声を聞くまで誰かが判明しない。大事なお客様かも知れないし、結局イチかバチかで応答するしかないのだ。

というわけで暇してるこの時にやってやろうと思います勢いで。僕と同じようにピンポンが鳴っても誰が映っているか分からず毎日謎の来訪者に怯えているという方は本記事を参考にしたりしてみなかったりしてください。

ちなみにこの記事を参考にして何かあった場合の責任は取れませんので、それだけはご了承ください。申し訳ないですけどやるなら自己責任でお願い致します。

①インターホンを壁から取り外す

インターホンが壊れる理由のひとつに、インターホンの中に蜘蛛などの虫が入るという事があります。壁から取り外す際には虫が出てくる可能性があるという心構えが必要です。ビックリして大声出したりしないで下さい。ご近所さんもビックリしますから。ちなみにこの時も蜘蛛が1匹中に居ました。

とりあえず詳しい状況を把握する為に一旦壁から取り外すことにしました。これはバラすしかないという事でエイヤーでやってやります。

まず我が家のインターホンの子機ですが、パナソニック製の型番がVL-V564というものでございます。

下の方の点字が打たれている部分を手前に引いて下におろすとネジが一本見えるのでそれをプラスドライバーで緩めて外します。

はい、こんな感じでパカっと外れました。白い線が2本繋がっているのが分かると思います。これが本体と子機を繋いでいる線になりますが、これもドライバーでネジを緩めて壁から完全に子機を外しちゃいます。

この2本の線について、たぶんどっちかがプラスでどっちかがマイナスとにかなってるのかも知れない……という事を電気に詳しくもないエイヤーでやってしまった僕が、この時点では1ミリも思いつかなかったという事実。今のところ問題もなく動作しているので結果オーライです。

もし同じような症状で悩んでいて今まさに僕と同じように勢いでやってやろうと思っている方は、何かあったら怖いので念の為それぞれの線がどちらに繋がっていたか分かるように印をつけておいて下さいね。

②背面カバーを外す

壁から子機が外れました。今度は背面のカバーを外します。背面カバーは3本のネジで固定されているので、まずネジをドライバーで緩めて外したら、下側に二本の爪がハマっているのでスライドさせながらパカっと外します。間違っても「おりゃあ!」と勢いよく開けないでください。ほっそい線が2本繋がっているので千切れちゃいますから。

③カメラユニット部分を取り外す

カメラ部分を拡大したところ

はい、それでは問題のカメラ部分を外したいと思います。まずは写真の矢印部分のネジをドライバーで外して白い部品を取り外します。

ちなみにこの基板が付いている丸いカメラユニット部分は下の方は線で繋がっていますがスポッと取れます。取った方が作業しやすいかも知れません。

あと白い部品についてですが、これはカメラの角度を調整するもので、真ん中にピョコっと出てる棒を手で動かすことでカメラの角度を調整する事が出来ます。とりあえず今は邪魔なので外しますが背面カバーを元に戻したら角度を調整するのを忘れずに。

④カメラレンズ部品を取り外す

白い部品が外れたら写真の矢印部分のネジを緩めて今度はいよいよカメラレンズ部品を外します。

ネジを外したら無理矢理引っ張ったりしないで構造をよく見てゆっくり基板からレンズを外してください。裏側を見るとカメラレンズの下に2つ、ライトのような部品がついているのが分かるかと思います。

おそらく夜間にも見えるように赤外線的な何かが出るところでしょうか。とにかくカメラレンズ部品はこのライトの足に引っ掛けるように付いているので外すのにちょっとコツがいります。

実は肝心なその部分の写真を撮り忘れてしまい、どのように外したか記憶も曖昧なので上手く伝える事が出来ません。でもさほど難しくなかったと思うのでなんとか頑張ってください。

しかしカメラレンズをよく見るとこれ……。

……ダメだ、腐ってやがる。

腐ってやがるという表現が適切かどうか分かりませんが、おそらく経年劣化でしょう。カメラレンズ本体はさらに奥に付いていて、その手前のレンズカバー的なものが真っ白になっているようです。こりゃ見えないハズだ。

というわけでモニターに白いモヤしか映らない原因はこれでした。ちなみにわざわざ壁から取り外さなくてもこの状態は外から見ても確認できると思うので、今お読みになられている方で同じようにモニターに白いモヤしか映ってないよという方は外のインターホンのレンズ部分をよく観察してみてください。同じように白く曇っていたら本記事が参考になるかと思います。

⑤レンズカバーを磨く

さあ、問題のカメラレンズ部分は取り外したものの、こっからどうするか。レンズカバーの側面をよく見るとネジが切ってあるようなので回せば外れるのかと思いきやまったく回らない。

……フッ、仕方ないがここはフルパワーでいかせてもらおうか。80%以上の力を使うのは実に200年ぶりだよ……ゴゴゴゴゴゴゴゴ……などと厨二病を発症してる場合じゃない。

力任せにいってカメラレンズを破壊でもしたら一巻の終わり。奥さんの前で額を地面に擦り付けながら謝らなければならない羽目になる。焦っては駄目だ、ここは慎重にならねばならない。そこでしばし瞑想に耽ることにしました。

瞑想という名の昼寝から目が覚め頭がスッキリしたところで、とりあえず白く曇ったレンズカバーを磨いてみることにしました。原始的かつ安全な方法、紙ヤスリでね。

ただ材質はガラスでは無くアクリル樹脂っぽい感じなのでヤスリの番手に注意しなければ傷だらけにしてしまう恐れあり。余計悲惨なことになりかねない。

そこで探しましたよ我が家の紙ヤスリで最も細かい番手を。そして出てきました1500番の紙ヤスリ。よくあったもんだ1500番なんて細かいやつ。これまさに神ヤスリ。ええ、上手いこと言ってる場合じゃないですね。

白く変色した部分の下からすこし綺麗な部分が見えてきました

紙ヤスリを小さく千切り、それを人差し指の先で慎重に小刻みに指を震わせ白く濁った部分を削り落としていく匠の技。往年の高橋名人の16連射を彷彿させるリズミカルな動きで磨き上げていくこと十数分。仕上げ磨きはティッシュで丁寧に……。

そして何ということでしょう。あの白く濁りモヤがかかっていたレンズカバーの向こう側に、今まで隠されて見えなかったカメラレンズがハッキリとその姿を表しました。

「もう怖くない。」

これで悪質なセールスマンがやって来ても怖くありません。思いっきり居留守を使うことが出来るようになりました。

というわけで劇的なビフォーアフターをご覧いただこう。

どうですかコレ。まさに匠の技。自分で言うのもなんですがエイヤーでやった割には上手くいきましたよ。いやー失敗しなくて良かった。やらかしてたらまた奥さんに怒られるところですよ。上手くいって良かったホントにマジで。

出来ればモニターの映り具合も見ていただきたいのですが、さすがにご近所さんが映り込んでいるのでやめておきます。とにかく今はハッキリと映っていますので大成功です。

ちなみに元に戻す際は今の手順を逆に辿っていただく訳ですが、背面カバーを取り付けたらカメラの角度を調整する事を忘れないでください。

番外編:ピンポンが鳴らない、音が聞こえない場合

これは番外編と言いますか、前にウチのインターホンでも起きたことなんですが、ピンポンが鳴らなかったり音が聞こえないといった症状が出た場合、その原因のひとつに内臓スピーカーの破損が考えられます。

写真の矢印部分がそのスピーカーなんですが、コレが逝かれると音が鳴りませんし家の中でも音が聞こえません。お客さんが来ていても気付かないので居留守を使ってるみたいで感じ悪くなってしまいます。ご近所トラブルの引き金にもなりかねません。

解決策としてはこのスピーカー部分を交換するだけなのですが、実は接続部分は「はんだ付け」してあります。“はんだ”とは簡単に言うと溶接と同じようなもので、はんだという針金みたいなものを熱くなったコテで溶かして金属と金属をくっつけるのです。

小学校や中学校の授業でちょっとやった事がある人もいるかも知れませんが、はんだゴテを使って作業するので素人にはちょっとだけハードル高めです。

スピーカーの交換方法についても書きたかったのですが、以前スピーカーを交換した時はまだブログも始めていなかったので写真が一枚も無いんですよね。かと言って今正常に動作しているスピーカーを外すわけにもいきませんし。

なので交換方法については、またウチのインターホンが壊れたら追記しようかと思います。でもどうしてもとリクエストがあればどうにか考えなくもないです。

というわけで今回の記事が誰かのお役に立つかどうかは分かりませんが、カメラの視界が復活してテンション上がったのでやり方をザッと書いておきました。

同じような症状でお悩みの方は参考にしてみたりしてみなかったりしてください。最後までお付き合いいただきありがとうございました。ではまた♪

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