ICD植え込み手術にかかる費用はおいくら?

これね。めっちゃ不安ポイントですよね。有症候性のブルガダ症候群と診断されたらICD(植え込み型除細動器)は是が非でも装備しておきたいところです。ICDの大きさはちょうどストップウォッチぐらいで、手術は局部麻酔にて鎖骨の下あたりに植え込みます。体内に機械を入れるなんてちょっと怖い……なんて思うかも知れませんが、死ぬより全然マシです。慣れればどうってことないです。死ぬこと以外はかすり傷です。

しかし命には代えられないとは言いつつも、やはり気になりますよねマネー事情がっ。だって世知辛い世の中ですもん。別の意味で心臓がドキドキしちゃう。というわけで、ハウマッチ手術費用という事です。

どうせお高いんでしょ?

そうなんです、これ、まともに請求されたらウン百万円です。ガチで。しかしご安心下さい。日本にはとても有難い制度があるんです。

高額療養費制度

日本は国民皆保険制度で誰もが何かしらの公的医療保険に加入しています。僕たち普通のサラリーマンだと全国健康保険協会(協会けんぽ)ですね。この公的医療保険が病院で支払う医療費の大部分をカバーしてくれているので僕達は3割程度の負担で済み、安心して医療を受けられているというわけです。


その保障の中で“高額療養費制度“というものがありまして、こちらどういう制度なのかと言いますと、ひと月の医療費が高額になってしまった場合、一定の額(自己負担限度額)を超えた分は払い戻してあげますよ〜っていうとても有り難い制度なんです。


じゃあ一旦は払わないといけないの?というところですが、緊急を要する突然の手術だったらそうなるかも知れませんが、事前に手術する事が分かっている場合には“限度額適用認定証“というものを申請する方法があります。


限度額適用認定証は協会けんぽ(全国健康保険協会)の各都道府県支部にて申請する事で、およそ1週間程度で交付されます。それを病院の窓口に提示する事で限度額以上の請求がされなくなるというわけです。詳しくは担当の先生か医療事務の方に相談してみてください。きっと相談に乗ってくれますから大丈夫です。


じゃあその自己負担限度額はおいくらなの?ってところですが、これは年齢や所得に応じて区分が決まっています。例えば70歳未満の標準報酬月額が26万円以下の方ですと、自己負担限度額は5万7600円となっております。つまりそれ以上は払わなくてOKというわけです。

条件について詳しくは協会けんぽのホームページ👈でご確認ください。

差額ベッド代に注意!

陽の光が差し込んだ綺麗な病室


ちなみに入院中の食事代や差額ベッド代は完全自己負担なので、限度額とは別です。あくまでも限度額が適用されるのは医療費だけです。食事は入院していてもしていなくても生きている間は絶対取りますよね。だから医療とはあまり関係ございませんので自分で払ってくださいって事です。でもまあ病院の食事はかなり栄養バランスも考えられていて、尚且つ美味しく作られているのにも関わらず安いです。病院によっても違うのかも知れませんが、そこまで高額にはなりません。

しかし差額ベッド代は入院が長引けば負担大です。差額ベッド代とは、入院時に患者自らが希望して部屋を変えてもらった場合などに発生する費用の事で、原則として全額自己負担となっています。他の人と相部屋が嫌だからと言って個室なんて選んじゃったらアナタ、精算時に白目剥きますよ〜なんて、ちょっと大袈裟に言いましたが、入院する部屋によってけっこう料金が違いますので、事前に説明を受けてから自分の納得いく部屋で入院しましょう。


まとめると自己負担限度額+食事代+差額ベッド代などがおおまかな費用になりますが、個人で加入している医療保険などを併用すれば、そこまでえらいこっちゃ!にはなりませんのでどうかご安心下さい。それよりも何よりも、命を守ることが最優先です。死ぬこと以外はかすり傷です!

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